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人は、おおよそ一生の3分の1を睡眠に費やすと言われています。


人にとってとても大切な睡眠。


実は、お部屋に無垢材を使用することで、良質な睡眠を手に入れることが可能なのです。



木の香りに心身をリラックスさせる効果があることや、無垢材がお部屋の湿度をコントロールしてくれることはよく耳にしますよね。



この香りや調湿作用も良質な睡眠にとって重要なのですが、今回は、「木目」が心身にもたらす癒し効果についてお話ししたいと思います。



みなさん、「1/fゆらぎ」という言葉を聞いたことはありますか?


「1/fゆらぎ」とは、人にリラックス効果をもたらすリズムのことです。



例えば、焚き火や、寄せては返す波の音など、ある程度規則的で、どことなく不規則なリズムが「1/fゆらぎ」です。


人は、この一定でありながらも必ずしも規則的ではないリズムに対して安らぎを感じやすいと言われています。



そして、無垢材の年輪の間隔にも「1/fゆらぎ」が存在しています。


ですので、無垢材を見ているだけでも、リラックスすることができるのです。





前回は無垢板について主に良い所を紹介いたしましたが、当然デメリットもあります。

今回はデメリットについて紹介していきます。



1.コスト面


一般的に利用されている合板フローリングよりも無垢床の方が建築費用が高くなることです。

合板フローリングは薄くスライスした木材を貼り合わせて製造されることから、大量生産に適していて一枚当たりの単価を抑えることができます。

一方で無垢材は木材の中で取れる部分が決まっていて、大量生産に適していないことから一枚当たりの単価が高くなりがちです。

少しでも費用を抑えたいと考えるときは、合板フローリングにメリットを感じるケースもあるでしょう。




2.キズやシミがつきやすい


無垢床のメリットは空気の層をたくさん含んでいることから、温かみが感じられ柔らかな感触を得られることです。

しかし空気の層を多く含んでいるということは、物を落としたときなどキズ・ヘコミがつきやすいということでもあります。

また、汚れが染み込みやすく食事をこぼしたときなどは、すぐに拭かなければシミになる可能性もあります。

ただし、無垢床は合板フローリングとは異なり、傷がひどくなった場合に表面を薄く削ることで綺麗に修復できる点は認識しておきましょう。

俊建工房のお客様はキズやシミを味ととらえ、むしろその変化を子供の成長と共に家の成長ととらえ楽しんでいます。



3.施工精度が悪いと反りや狂いが発生する


無垢床を使い慣れた工務店・大工さんでなければ、施工精度が低くなって反りや狂いが生じる場合があります。

床材にデコボコが感じられて、歩くたびに床が鳴るなど弊害が生じることもあるでしょう。

誰が施工しても一定度の品質を確保できる合板フローリングと比較すると、デメリットといえます。


このように、無垢材を選択する場合は様々なメリット・デメリットを把握した上で使用することを決める必要があります。

俊建工房では無垢材の扱いに熟練した職人と一緒に家造りをしています。

お気軽にご相談ください。









  • 2024年2月5日

俊建工房では無垢の杉の板を床と天井に多く使用します、ではなぜ無垢の木をふんだんに使用するのでしょうか。

今回はその理由を説明します。


日本では古くから使われてきた杉材ですが、その魅力が再び見直されてきているのです。

しかし、一体どこが良いのか知らない方も多いでしょう。

では、どのようなメリットがあるのでしょうか。



1.調湿性が高い


無垢杉材には、細かい空隙が無数にあり、湿潤環境の中ではそこに空気中の水分を抱えることができます。

逆に、空気が乾燥すると溜めていた水分を放出できるため、まさに天然の“除湿加湿器”と言えるでしょう。

無垢材をふんだんに取り入れた空間においては、相対湿度を60〜70%程度に保つことができるという実験結果もあるほどです。

では、人が過ごすのに適した環境は「相対湿度40%以上70%以下」と定めていることからも、高い調湿機能を持つ無垢杉材をインテリアに取り入れることで、快適な室内環境を維持できることは明白です。




2.断熱性が高い


杉の細胞内にある空隙は、調湿効果だけではなく断熱効果も生み出します。

ここで、天然木材とその他建築材料の“熱伝導率(熱の伝えやすさ)”を比較してみましょう。 

(建築材料)

(熱伝導率 W/mK)

コンクリート

1.6

ステンレンス

15

ガラス

1

石膏ボード

0.22

無垢材(杉)

0.12

無垢材(ナラ)

0.19

空気

0.0241

 

空隙の多い杉材は、そこに満たされている空気によって、高い断熱性があることが分かります。

そのため、住宅の床・壁・天井材に用いると、高い断熱性・保温性・保冷性を得られるのです。

特に、無垢杉材から作られたフローリング材を住宅の1階床に採用すると、下からの底冷えを大幅に軽減できます。

夏場には、素足で歩くとひんやりとした涼しさを感じられる点も人気のポイントです。




3.香りによるリラックス効果・消臭効果


やはりこの点が一番のメリットだと俊建工房は考えます。


杉には、“木の香り成分”であるフィトンチッドが多く含まれています。

このフィトンチッドの持つ主な効力は以下の3つです。

 

  • 細菌やウィルスを寄せ付けない“殺菌・抗ウイルス効果”

  • シロアリを寄せ付けない“防虫効果”

  • 血圧低下や脳活動の沈静化をもたらす“リラックス効果”



 

4.施工しやすい・加工しやすい


杉は木材の中でも軽く柔らかいため、加工しやすく施工時の効率が高い点もメリットです。

現場で細工しやすいことも、内装仕上げ材に多く活用される所以と言えます。

「柔らかいということは耐久性が低いということ?」と疑問が湧く方も多いでしょう。

この場合の“柔らかさ”は、あくまでも他の樹種と比べた相対的なものであり、建築材料としては十分な耐久性があります。

実際に、内装仕上げ材だけではなく、木造住宅の柱・梁・土台など、主要構造部へも無垢杉材は使われています。

 

 

5.品質と流通量が安定している


住宅業界を大きく揺るがした2021年のウッドショックは、まだ記憶に新しいでしょう。

世界的に木材の価格が高騰し、入手が困難になったため、建築会社だけではなくエンドユーザーへも大きな影響を及ぼしました。


ウッドショックの影響を特に大きく受けたのが、海外からの“輸入材”です。

原油高や円安の状況も相まって、以前高い価格が続いています。


一方、杉材をはじめとした国産材は、比較的世界情勢の影響を受けにくいとされています。

運輸が国内に限り距離が短い上に、日本の歴史ある林業によって生育されているため、高品質の木材を安定的に入手しやすいのです。

 





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